☆★星のクリスマス★☆
私の知る限り、最も寂しいクリスマスの物語です。
それは、あの不朽の名作野球漫画「巨人の星」の「折り合わぬ契約」という回の中で登場します。
先の日米野球での、オズマとの対決の後に、オズマに指摘された
「お前も俺と同じ野球人形だ。(にんぎょうだ・・にんぎょうだ・・にんぎょうだ・・)」
という言葉に反発して、その年のクリスマスに、人間らしさを見せようと、飛雄馬が主催してクリスマスパーティーを企画します。
招待したメンバーは、明子ねえちゃん、伴宙太、花形満、左門豊作。(えっ。結局これだけ?)
巨人軍宿舎で、会場の準備をする飛雄馬
*壁まで勝手にペンキ塗りしちゃってます。川上に怒られますよ。
手作りの招待状を作成
*これは、左門豊作宛てのようですが、妙に似すぎで逆に怒られませんかね?
用意したケーキ
*このセンスが、すでに「野球人形」なんだって事が、気づかないのでしょうか?
そして、待てども待てども、誰一人来ません。
*準備をしている段階で、そんな浮ついた行動を取る飛雄馬を、伴は、許せず、怒鳴ります。
伴:「くぞ~、なにがクリスマスじゃ~い!ちくしょ~!!」(と、走りさる)
そして、他の招待した人から欠席の知らせが届きます。
左門:「星君、来年は、この左門、命ばかけて大リーグボールば打ち込んでみますたい。パーティーはそれからでも、遅うなか!」
花形:「“メリークリスマス”、こんな言葉は無用だ。君と僕との間に交わされる言葉はこれのみ、“勝負”!」
明子ねえちゃん:(電報にて)「ザンネン ユケヌ アキコ」
ショックを受け、一通り荒れた後、涙して落ち込みます。
そこで、飛雄馬の心の中に、追い討ちをかける様にオズマ登場。
オズマ:「これが、お前が“野球ロボット”だという証拠だ。(野球ロボットだ・・ロボットだ・・ボットだ・・)」
しかし、飛雄馬も招待するメンバーの人選ミスですよね。
同じ巨人軍の王や長島は無理だとしても、柴田や高田クラスなら、もしかしたら、来てくれたでしょうし、2軍の若手あたりは、喜んで参加したでしょう。
その辺が、やっぱり、融通の利かない「野球ロボット」なのでしょうね。
どうです。こんな話を思い出せば、どんなさみしいクリスマスでも、乗り越えられるでしょう。
by zbat4481 | 2007-12-25 08:55 | DA WORLD